おかだプライマリケアクリニック

ちょっと聞いてみよう、今日もスマートに!

生活習慣病がもたらす影響と予防法

 医師として、老人介護施設の仕事を手伝ったことがあります。

 病棟で何かあって呼び出されるまでは待機です。溜まったメールの返事を書いたり、医学雑誌などで情報収取したりと有意義に過ごせる時間なのですが・・・すぐ横がお年寄りたちのレクリエーション・ルームで、ドアの向こうからいきなりジャラジャラとけたたましい音が聞こえ始めました。「何の音だろう」とそっとドアを開けてみると、どうやら麻雀が始まったようです。昼食時間まで続いていたので、イヤホンで音をブロックして音楽を聴いたり、動画を流したり。

 昼食時間が終わると、昼下がりにはカラオケが始まりました。午後はずっとこれが続きます。

 病棟に呼ばれて患者さんを診察に行くと、自室からホールに出て折り紙やぬり絵をする人、あるいは自室にこもりっきりでテレビを見たり、パズルをしている人もいます。

 この情景、いつも、いつ行っても同じ人たちが同じことを繰り返しています。ほぼ外出することもなく、この時間がどれだけ続くのでしょう。

 入所者の経歴を見ると、英語の先生をしていた方、子供たちに空手を教えていたなんて人も。こういう施設に閉じ込められなければ今頃違う生活をしていたのかもしれません。

 介護の必要な方も多いです。長年、車いす生活をしているあるお年寄りは、50代で脳梗塞を発症してから歩くこともできなくなり、30年以上、施設で車いすの生活をしています。病気さえなければ、まだまだ仕事も家事も、旅行だって十分できたはずなのに。

 

 透析施設に行くこともあります。ずらっと並んだベッドで数十人が1回何時間もの透析を行いますが、病歴を調べたところ、そのほとんどが糖尿病からの腎不全でした。高血糖さえ放置しなければ、生活習慣を変えていれば、週3回の半日を透析で費やすという生活もなかったでしょうに・・・

 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をきちんと予約・治療するかしないかで、人生の中の数十年、自由がなくなるか、謳歌できるかの分かれ目になります。

 きちんとした食生活、運動習慣を続けて、一生健康で過ごしたいと思いませんか?

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